睡眠不足が原因
ダメとわかっていてもつい
夕方以降や寝る前に、ダメだとわかっていても異様な食欲に勝てずスナックやチョコやアイスなどのおかしを食べてしまったことはありませんか?これは食欲がコントロールできず、ダイエットに失敗してしまう典型的な例です。
ではなぜ食欲をコントロールできないのでしょうか。ここでは意外にも密接に関係している食欲と睡眠について説明します。
5時間のボーダー
アメリカのコロンビア大学で2005年に行われた調査結果では、平均睡眠時間が7時間から9時間の人と比べて、平均睡眠時間が4時間以下の人は、肥満率が73%も高いと出ています。そして平均睡眠時間が5時間の人でも肥満率が50%高い結果も出ています。つまり肥満率は5時間をボーダーに急激に高くなると判断できます。
睡眠時間が短いと肥満率が高い理由
実験の結果では、8時間寝た人に比べ5時間しか寝ていない人は、「グレリン」という食欲を増進させるホルモンの分泌量が増加していました。さらに「レプチン」という食欲を抑制するホルモンの分泌量が低下していたのです。
なぜこのようにホルモンの分泌量が変化するかというと、「睡眠時間が短い」=「起きている時間が長い」ということなので、私たちの体は活動時間が長くなった分のエネルギーを確保しようします。そこでグレリンとレプチンの分泌量を調整し、私たちに食べ物をとるように促しているのです。
活動量にも影響
睡眠時間が短ければ睡眠不足を引き起こしやすいため、十分に睡眠を取っている場合と比べると翌日の活動量が減る場合があります。危険が迫った時に備えて余力を残そうとする生存本能の働きで、睡眠不足の時は体がだるくなり、動きたくなくなってしまうためです。この状態ではダイエットのために運動をしようと思っていても、やる気が起きずサボってしまうことにつながります。
睡眠不足が原因の可能性
簡潔に睡眠不足の体の状態をまとめると、食欲旺盛になり、動きたくなくなると言えます。この状態では当然、ダイエットをするのは難しいことがわかります。今まで意志が弱いからダイエットが続かないと考えていたかもしれませんが、実は睡眠不足で体から「食事をして動くな」と命令されていたことが原因かもしれません。
看護師には睡眠不足を引き起こしがちな夜勤がありますので、睡眠時間を十分に確保することは難しいかもしれません。しかし睡眠不足を引き起こすのは睡眠時間だけではなく、あくまで体が十分に休まったかどうかです。つまり質の高い睡眠を普段から取ることができれば、看護師もダイエットを無理なく行うことができるはずです。
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